2019年2月11日月曜日

絵と詩 氷にとじこめられた魚




 その魚はきっと居眠りをしていたのです。
 冬になって水面が凍ったのも知らずに。
 なかまの魚たちはあちこちさがしましたがどこにもいません。
 やがてみんなその魚のことは忘れてしまったのです。
 春になって氷が解けると、魚は目をさましました。
 ああ、よく眠った、たくさん夢も見た、お腹も減った。
 久しぶりになかまに会いに行きました。

(色鉛筆、水彩画 縦25㎝×横18㎝)





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