2021年8月12日木曜日

絵と詩 コヘレトの言葉 太陽の下、新しいものは何ひとつない。

 

(オリジナルイラスト)


太陽の下、人は労苦するが、
すべての労苦も何になろう。
かつてあったことは、これからもあり、
かつて起こったことは、これからも起こる。

神は人間をまっすぐに造られたが、
人間は複雑な考え方をしたがる。

私の心は知恵と知識を深く見極めたが、熱心に求めて知ったことは、結局、知恵も知識も狂気であり愚かであるに過ぎないということだ。
知恵が深まれば悩みも深まり、知識が増せば痛みも増す。
見よ、どれも空しく
風を追うようなことだった。
太陽の下に、益となるものは何もない。

私は知った。
人間にとって最も幸福なことは
喜び楽しんで一生を送ることだ。
さあ、喜んであなたのパンを食べ、
気持ちよくあなたの酒を飲むがよい。
何によらず手をつけたことは熱心にするがよい。
いつかは行かなければならない陰府(よみ)には
仕事も企ても、知恵も知識も、もうないのだ。

神を畏れる(おそれる)人は、畏れるからこそ幸福になり
悪人は神を畏れないから、長生きできず
影のようなもので、決して幸福にはなれない。

すべてに耳を傾けて得た結論。
「神を畏れ、その戒めを守れ。」
これこそ、人間のすべて。

(旧約聖書 コヘレトの言葉より)




2021年8月7日土曜日

絵と詩 理髪店

 

(オリジナルイラスト)


月に一度は理髪店へ行く。
夏はエアコンが効いて涼し、髭剃り中の昼寝も最高だ。
耳掃除もしてくれし、肩もほぐしてくれる。
家の中と比べたら別世界。
最後に「何かつけますか」と必ず聞かれるから
「ヘアークリームをお願いします」
と答える。
プーンといい匂いがして店を出て行く。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2021年7月30日金曜日

絵と詩 ヨットの見える海テラス

 

(オリジナルイラスト)


夏の海に色とりどりのヨットが
風をうけて走っている。
海テラスにはオレンジ色の帽子とワンピースを着た女性が立っている。
今は夏だから、砂浜にもたくさんの海水浴客がいるのだろう。
眩しい太陽の下でみんな夏の日を楽しんでいる。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2021年7月26日月曜日

抽象絵画 音楽室

 

(オリジナルイラスト)


 抽象絵画の二作目。観葉植物と楽器など音楽室の雰囲気を表現しました。観葉植物と窓は抽象化されていますが、楽器、譜面台、メトロノームはまだ具象画のままの表現。これからの課題が残されています。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2021年7月20日火曜日

抽象絵画 音楽を聴く人

 

(オリジナルイラスト)


 はじめて描いた抽象絵画です。昼間、自室でゆったりと音楽を聴いている人を抽象化しました。ピアニッシモ、ピアノの記号があり、静かな弱い音量の曲を聴いています。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2021年7月10日土曜日

絵と詩 風立ちぬ 序曲 堀辰雄

 

(オリジナルイラスト)


 それらの夏の日々、一面にすすきの生い茂った草原の中で、お前が立ったまま熱心に絵を描いていると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木蔭に身を横たえていたものだった。そうして夕方になって、お前が仕事をすませて私のそばに来ると、それからしばらく私達は肩に手をかけ合ったまま、遥か彼方の、縁だけ茜色を帯びた入道雲のむくむくした塊りに覆われている地平線の方を眺めやっていたものだった。ようやく暮れようとしかけているその地平線から、反対に何物かが生れて来つつあるかのように……

 そんな日の或る午後、(それはもう秋近い日だった)私達はお前の描きかけの絵を画架に立てかけたまま、その白樺の木蔭に寝そべって果物をかじっていた。砂のような雲が空をさらさらと流れていた。そのとき不意に、何処からともなく風が立った。私達の頭の上では、木の葉の間からちらっと覗いている藍色が伸びたり縮んだりした。それと殆んど同時に、草むらの中に何かがばったりと倒れる物音を私達は耳にした。それは私達がそこに置きっぱなしにしてあった絵が、画架と共に、倒れた音らしかった。すぐ立ち上って行こうとするお前を、私は、いまの一瞬の何物をも失うまいとするかのように無理に引き留めて、私のそばから離さないでいた。お前は私のするがままにさせていた。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2021年6月30日水曜日

絵と詩 嵐の前の風景

 

(オリジナルイラスト)


荒れ模様の空の下
工場の煙突からは真っ黒い煙
吹きつける強風で畑の作物も木も風下へ倒れてしまいそうだ。
帰宅する自転車も風に煽られている。
まだ家まではずいぶん遠い。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)