2019年5月24日金曜日

絵と詩 高原の幻想





 初夏のある日、少女は高原へ遊びに行った。
 花の匂いが一面に漂っている草の上で休んでいると、
 いつの間にか眠り込んでしまった。
 しばらくして遠くからベルの音が聞こえてきた。
 目を開けると、山のすそのを自転車で誰か走って来る。
 町で見かけた若者だった。
 チラッとこちらを向いて山の向こうへ走って行った。

(色鉛筆、水彩画 縦25㎝×横18㎝)





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