2020年5月20日水曜日

絵と詩 帽子掛けのある部屋


(オリジナルイラスト)


夏になったらどんな色の帽子をかぶろう。
オレンジ色、赤色、青色、黄色…。
どれも派手だけど
みんなかっこいい。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)





2020年5月10日日曜日

絵と詩 指の長いギタリスト


(オリジナルイラスト)


この指の長いギタリストだったら、
何オクターブの曲でも平気で弾いてみせる。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)







2020年4月29日水曜日

絵と詩 のどかな山の生活


(オリジナルイラスト)


コロナウイルスが住んでる町にも広がって
外出自粛でくたびれた人が
500坪の山林を買って自給自足の生活をはじめました。
ここでは人に会うこともなく、
毎日清涼な空気を吸って、
新鮮な野菜や果物が作れます。
自作したAI搭載のじょうろ飛行機が
毎日気象データを分析して、晴れの日には畑に水を撒いてくれます。
小屋の中にはパソコンもあり、
ツイッターやフェイスブック、ユーチューブをやりながら、
友達と会話をしたり動画をアップしたり、
毎日楽しい日々を送っています。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)





2020年4月20日月曜日

空飛ぶ小鳥屋

 コロナウイルスの影響で、売り上げが激減した小鳥屋の主人が、自作した飛行機を使って商売に出かけることにしました。
 近くの山から枯れ木と竹をたくさん集めてきて、ユニークな組み立て式の飛行機を作りました。
 動力は自転車のペダルを漕いでプロペラを回す仕組みですが、もう60歳を過ぎているのでそれでは体力がもちません。
 そこで思いついたのが、お店の小鳥を両方の翼に紐で結びつけて飛ばせることでした。
 これだったら、小鳥の力を利用して長い時間飛んでいられます。
 一か月後に飛行機が無事に完成しました。
 ある日さっそく組み立て式の飛行機を軽トラックに積んで山へ行きました、
 頂上へつくと、飛行機を組み立てて飛び立ちました。
 風も吹いていたので、気持ちよく離陸が出来ました。
 きれいな山並みを眺めながら、あちこちの町へ行きました。
 町の人たちは、みんな外出を控えて家の中に閉じこもっていたので、珍しい飛行機が飛んできたので窓を開けて見上げました。
 飛行機の両翼に色とりどりの小鳥がくくり付けてあります。
 見ているうちにみんな欲しくなってきました。
「おおーい、一羽くれないか」
「おれにも売ってくれ」
 小鳥屋の主人は高度を下げると、竹ざおを使って小鳥を各家の窓へ降ろしました。みんな小鳥を受け取ると、竹ざおにお金を差し込んで支払いました。
 これだったらコロナウイルスに感染しないので安心でした。
 そうやって野を越え、山を越えていろんな町へ飛んでいきました。
 商売は順調で夕方までにほとんど売れてしまいました。
 でも小鳥の数が減ってしまって、これ以上売ることは無理でした。お店に戻るまではずいぶん距離があるので、飛行機が墜落するかもしれません。
「また明日、商売に来よう」
 小鳥屋の主人は、小鳥がたくさん売れてすっかり重くなった飛行機のペダルを漕ぎながらお店に帰って行きました。


(オリジナルイラスト)

(未発表童話)





2020年4月10日金曜日

絵と詩 薔薇のネクタイ


(オリジナルイラスト)


春になったので、
薔薇のネクタイを着けてみた。
ちょっと派手だけど
蝶のネクタイピンもよく合っている。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)







2020年3月30日月曜日

絵と詩 水族館屋敷


(オリジナルイラスト)


森の小道を自転車で散歩していたら、
奇妙な建物を見つけた。
レンガ作りの家で、魚の絵が描いてあるのだ。
いや違う。ほんものの魚だ。
この家は水族館なのだ。
誰が建てたのだろう。
階段に座って一日中観ていた。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)








2020年3月18日水曜日

空飛ぶ公衆電話

 その公衆電話は国道沿いの公園のそばにあった。
 ずいぶん汚れていてペンキがところどころ剥げていた。
 でも1か月前まではここには草しか生えていなかった。無断で誰かが置いたのだ。
 ある日、通行人が電話をかけにきた。
「よかった、スマホの電池が切れたんだ」
 ドアを開けて受話器を取り、お金を入れてダイヤルを回した。
 突然、公衆電話がガタガタ揺れはじめた。
「な、なんだ。これは」
 エレベーターに乗ったような感じだった。すいーっと公衆電話ごと空の上に吸い込まれた。
 ガラスの外を見た。近くに雲が浮かんでいた。振動は収まったが、公衆電話は通行人を乗せて東の方へ飛んで行った。
 山を越えて海が見えてた。
「すごい、まるで飛行機だ」
 海の上を飛んでいると、またガタガた揺れはじめた。
「たいへんだ。高度が下がっていく」
 料金箱にランプが埋め込まれていてピカピカ光っている。
 無意識に100円硬貨を入れた。助けを呼ぶためだった。
 するとまた高度が上がりはじめた。ゆれも収まった。
「そうか、お金を入れると飛び続けるんだ」
 一日中飛んでいると、やがて公衆電話は帰りはじめた。町が見えてきた。もう夜になっていた。
 公衆電話は公園のもとの場所へ着陸した。
「やれやれ、でも不思議な旅行が出来た。みんなに教えてやろう」
 ある日友達を連れてやってきたが、そこに公衆電話はなかった。
「どこへいったんだろう」
 ある日この公衆電話はとなり町の小学校の近くに立っていた。
 通行人がやってきた。
「こんなところに公衆電話なんてあったかな」
 中を覗いてみた。
「せっかくだ、実家に電話をかけよう」
 お金を入れてダイヤルを回した。
 ガタガタと公衆電話が大きく揺れはじめた。
「なんだ、どうなってるんだ」
 通行人を乗せて空へ飛びあがった。そして西の方へ飛んで行った。
  山のふもとに大きな湖があった。
 公衆電話は、急降下してバシャンと大きな音を立てて湖の中へ潜っていった。
 まるで潜水艦だ。湖の中を走り回ってまた空の上に登って行った。
「驚いた。水の中でも平気なんだ」
 丸一日、空飛ぶ公衆電話に乘って空の散歩を楽しんだ。そして夜になって帰ってきた。 
「いやあ、面白かった、みんなに教えてやろう」
 その噂は町中に広まった。
「一度乗ってみたいな」
 そんなことをいう人が多くなった。
 みんな不思議な公衆電話を捜し始めた。でもなかなか見つからなかった。
 町はずれに一人の発明家が住んでいた。いつも地下の実験室にこもって何か作っていた。地下室はまるで工場だった。いらなくなった古い公衆電話が部屋の隅にたくさん置かれていた。
 発明家は数年前からこの作業に没頭していた。つい先日、第1号を完成して、飛行実験を繰り返していたのだ。
「さて、テスト飛行は無事に終わった。30台も作れば相当の稼ぎになる。自動販売機のように毎日稼いでくれる」
 発明家は昔からUFOの研究をしていたのだが、あるときそれを利用して空飛ぶ公衆電話の制作を思いついたのだ。
 半年もすると、空飛ぶ公衆電話は予定通り30台に増えた。
「さて全国に設置しよう」
 トラックを借りてきて、公衆電話をあちこちに置いた。
 発明家が予想したとおり、公衆電話は町の人に使われて相当の売り上げをあげた。でも心配なことがあった。
 故障して墜落したらどうしよう。考えながらいいことを思いついた。
「緊急用のパラシュートを取り付けよう。これだったら万一のとき大丈夫だ」
 すべての公衆電話にパラシュートを取り付けた。
 問題が解決したので、それからも増産していろんな町に設置し、数年間暮らしに困らないくらい大儲けをした。でもある日発明家は逮捕されてしまった。
 航空法違反と違法設置物違反の罪だった。
 刑期が終わるまで、みんな乗れなくなった。


(オリジナルイラスト)


(未発表童話)