2020年9月30日水曜日

絵と詩 いろんな飛行船

 

(オリジナルイラスト)

9月の爽やかな朝
二階の窓を開けると
いろんな飛行船が浮かんでいた。
クジラ、UFO、魚の飛行船。
誰もいない静かな砂浜は
まるで祭りだ。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)



2020年9月24日木曜日

絵と詩 幽霊ホテルで一泊

 

(オリジナルイラスト)


夏のキャンプの帰り
エンジントラブルで
山の中で車が動かなくなった。
山道の向こうにホテルを見つけたので、
車を押して駐車場まで行き、フロントへ行った。
ホテルは営業中で二階の部屋を貸してくれた。
ずいぶん古びた建物だったが、文句もいえない、
その夜はホテルで一泊することになった。
宿泊客は私ひとりだけで
薄暗い電灯の下で夕食をとった。
夜眠っていると、どこからか奇妙な笑い声や足音が聞こえてきた。
壁に掛かった絵がぐらぐら揺れたり、
金縛りになって身体も動かない。
おかげでぜんぜん眠れなかった。
翌朝早く、そのホテルから出て行った。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)




2020年9月16日水曜日

絵と詩 蜘蛛と夏の日差し

 

(オリジナルイラスト)


今年の夏はずいぶん暑かった。
高原の草むらに巣を張った蜘蛛は
毎日強い日差しを受けて喉はカラカラだった。
誰か水をくれないか
このままじゃ日干しになってしまう
雨がまったく降らないので、
蜘蛛はたまりかねて日陰に引っ越していった。

(水彩、色鉛筆画 縦25㎝×横18㎝)